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ビジネス書

『キッチンで読むビジネスのはなし』一田憲子

定期的に読みたくなる本があります。

自分の人生このままでいいのかなあとか、いつか自分のビジネスというものをつくってみたいなあとかぼんやりと考えるときに手に取りたくなる本です。

それは『キッチンで読むビジネスのはなし 11人の社長に聞いた仕事とお金のこと』。

私はビジネス戦略というテーマが好きで、本はもちろんのこと、『がっちりマンデー』やら『カンブリア宮殿』やら、そういった類のテレビ番組もついつい見てしまいます。どういった経緯で商品やサービスが生み出され、どのような作戦で世に送り出していくのか。この一連の流れにドラマを感じます。

さて、この『キッチンで読むビジネスのはなし』ですが、これはそういった大企業の熱きビジネスバトルとは少しテイストが違っています。しかし、自分の好きなこと、やりたかったことを「ビジネス」として広げていく、その過程や想いは大企業のそれよりも身近に感じ、共感できる部分も多いです。

「北欧、暮らしの道具店」をはじめ、パン屋さん、雑貨屋さん、ジャム屋さん、ジュエリーデザイナーなどジャンルは様々ながら、それぞれの立ち上げから運営までの試行錯誤にふむふむと頷き、また失敗談や私生活とのバランスなど、等身大の経営者としての話もなるほどね~とうなります。生の語り口には社長たちの人柄や熱意も伝わってきます。

この本のもう一つのおもしろいところは、著者でありインタビュアーである一田さんのやることリストのメモ。一田さんが社長たちの話を聞いたのち、そのヒントから自分の暮らしに取り入れてみたいことをリストアップしているのです。本を読んでも、話を聞いても、ただ感想をもつだけではなく、自分の範疇に落とし込んで考えることが大事だなあと改めて実感。

最後に、タイトルの”キッチンで読む”というコンセプトがみそ。大それたアイディアよりも暮らしのなかでふと思いついた自分の想いやこだわりをビジネスの視点から広げてみたらどうだろうというもの。

何歳になってもこれからにワクワクしていられる人生がいいなあと思わされます。

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