エッセイ 暮らし

年収90万円でハッピーライフ 大原扁理

『年収90万円でハッピーライフ 』という本を古本屋で発見。興味本位で読んでみました。

25歳から東京で週休5日の隠居生活を始め、年収100万円以下で6年間暮らしていた著者。単なる貧乏節約生活の暮らしぶりを紹介しているのではなく、現代に生きる私たちへの大切なメッセージがありました。

「フツーって、何?」と題された第二章。現代に生きる私たちが当たり前のように受け入れてしまっている価値観に対して一石を投じています。

例えば、「苦労したほうがエライって本当か」という疑問。そりゃ苦労は大事でしょと言いたいところですが、著者はその”苦労”には2種類あると語っています。ひとつは目的を達成するために必要な苦労であり、「努力」や「がんばる」に言い換えられるものです。もうひとつは、結果に関係なく、苦労することだけが目的の苦労です。

著者が強調するのはこの2種類の苦労をごっちゃにしてはいけないということ。

世の中には後者の苦労も美化する風潮がありますが、それは社会全体にとって不利益なことであり、決してその雰囲気にのまれてはいけません。

また、根拠もないルールに従うことや他人のものさしで自分を測ることなど、刷り込まれた価値観で自分を苦しめているのなら、それはとてももったいないことです。

大事なことは自分の「実感を大切にすること」。

自分が楽しいと思うことを誰からの承認も求めずに楽しむ。こんな簡単なことがどうして難しいんでしょうね。

この本を読んだからといって全てを手放し、著者のような「隠居」生活をする覚悟はできないし、それが正解とも思わないですが、もう少し自分の欲求に正直に生きてもいいんじゃないかと考えさせられました。

おもしろ半分に読んでいても、心に刺さる部分が多々あります。見かけた際はぜひ手に取ってみてください。

 

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