本多さおりさんの新刊が出ましたね。
『暮らしをまわす ためず、まよわず、よどみなく』という本です。
今回は収納方法ではなく、毎日の生活をスムーズにまわしていくための段取りが紹介されています。
他人の生活をそっと覗きながら良いとこ取りできる、そんな本っていいですよね。
過去何冊か、本多さおりさんの本も読みましたが、また新たに暮らしのヒントをもらえました。
苦手なものこそ段取りを
改めて段取りって大事だなと痛感。家事に限らず仕事でも苦手なことは取り掛かるのも億劫。「やらなきゃ」という気持ちが常に頭のなかを泳ぎまわり、いつしかそれは本来楽しいはずの時間にまで侵入してきて、一日憂鬱なんてことも。
本多さんは料理が苦手だといいます。それは「考える」ことが多いから。献立から食材の組み合わせ、味付け、、、確かに時間に余裕のないときは誰でもしんどいです。
しかし、これをいかに乗り切るか、ここでしっかりと考えておくと後が楽なんですね。
本多さんの場合は、献立は栄養バランスのとれた給食の献立表を参考に、朝食はワンパターンに決めうち、そしてレシピによって調理家電にも働いてもらう、という具合で「考える」という工程を大幅カット。”手抜き”ではなく、少し”息抜き”できるぐらいの余裕のある段取りにしておくことが大切なんですね。
この他にも、収納はもちろんのこと、掃除やモノ選びまで、暮らしをまわしていくための”段取り”という視点に着目して、本多さんの生活が解説されています。
イライラを自分でコントロールできればこっちのもの
最後の章には、アンガーマネジメントの専門家との対談があり、日々のイライラを対処する方法が紹介されていました。怒りの感情が生まれるのは当然のことであり、問題はその怒りの表し方にあるといいます。周りを攻撃する方法では悪循環しか生まれず、ますます自己嫌悪に陥ります。どうすれば自分の怒りをクールダウンすることができるか、そういう自分の機嫌の取り方を知っておくと、遠回りせずに怒りの原因究明、その解決へとつなげることができるというのです。この章では特に子どもの叱り方、そして子どもの怒りの感情への接し方など、子育てにおいてとても参考になる内容でした。
さいごに
今回はコロナ禍に執筆された本ということもあり、”平常心を保つ”ということが大きなテーマになっていました。仕事や趣味にもいろいろな影響がでた1年ですが、本多さんのメッセージのとおり、まずは土台である毎日の暮らしを心穏やかに過ごすことが心の健康にとって、とても大事だと思います。そのためにも、自分にあった家事の段取り方法を今一度見直し、よどみのない暮らしを模索していければと思います。
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