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ビジネス書

さみしい夜にはペンを持て 古賀史健

とても大切なことが書いてある本でした。

10代の頃に読んでいれば、もっと素直に自分と向き合うことができたんじゃないかと思います。

古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』

どうして「書く」ことが大事なのか。

中学生向けに書かれたものということもあり、噛み砕いた説明と身近な例えがとても分かりやすかったです。

どんな内容?

SNSで常時だれかとつながっている時代。
だからこそ、積極的に「ひとり」の時間をつくろう。

うみのなか中学校に通うタコジローは、
学校にも居場所がなく、自分のことが大嫌い。
ある日、不思議なヤドカリおじさんと出会ったタコジローは
その日から、どんどん変わっていく…

・考えるとは「答え」を出そうとすること
・その作文、嘘が混じってない?
・みんなと一緒にいると、自分ではいられなくなる
・考えないのって、そんなに悪いこと?

こんな方におすすめ
□与えられた正解に違和感がある
□自分の考えをうまく言葉にできない
□SNSに疲れてきた
□悩んでいる子どもに何と言葉をかけていいかわからない

(本書公式紹介文より)

読んだ感想

誰かに悩みを聞いてもらうとスッキリする。

それは聞いてもらうことの喜びというよりは、自分の気持ちを言語化する快感だとか。

私たちの心は”コトバミマン”の感情に溢れています。つまり、言葉にできない感情が頭と心にうごめいているのです。この”コトバミマン”の感情を言語化することで頭が整理され、「思う」から「考える」に切り替わっていくようです。

日記を書くことが続かないのは「書く」ことが面倒くさいのではなく、「考える」ことが面倒くさいから。

ヤドカリおじさんのこの指摘にドキッとしました。

確かにこの読書ブログもスラスラと書けた試しがありません。毎回自分の感想を100%言葉にできているかと言われると全く自信がありません。自分の気持ちにフィットする言葉を見つけ、さらにニュアンスが伝わるように文章を組み立てるというのは本当に難しいです。それでも試行錯誤の末、まさにこれが私の心だ!という表現が一文でもできると、とてもスッキリした気持ちになります。この繰り返しの先に見えなかったものを形にする喜びがあるのですね。

そして私がギクッとしたのは、考える習慣を持たないことがいかに危険かというヤドカリおじさんの忠告。

考えることを怠ると、人は安易に誰かの意見に乗っかったり、自分の都合のいい意見しか取り入れようとしなくなります。

私自身もネット記事をみた後、そのコメント欄に納得したものを目にすると、あたかもそれが自分の意見のような錯覚に陥ることがあります。

こんな風に楽な方に流れる癖がつくと、すぐに他人に影響されたり、騙されたり、洗脳されたり、、、結局は自分自身が他人の利益に利用されてしまうのだと危機感を覚えました。

ヤドカリおじさんは、悩めるタコジローに日記を書くことをすすめますが、その日記は日々の出来事ではなく、考えたことを残していくといいと説きます。物事をスローモーションで見つめ、そのとき自分が何を考えたのかを自分にインタビューする要領で書いてみるといいようです。

やがて、自分の日記を読みものとして楽しめるようになったとき、その日記は自分自身の強い味方になるとのこと。

私も今後は本の感想だけでなく、日々の出来事においても、自分の気持ちを深堀りし、そのとき考えたことを書き記していこうと思いました。

 

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